9/24 Second Conference on Institutions, Markets, and Market Qualityを開催しました

平成26年9月24日に神戸大学において,Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality – IEFS Japan Annual Meeting 2014 -を開催しました.

日時:平成26年9月24日(木)
場所:神戸大学経営学部208教室

開会挨拶

◇10:00-10:10, 出井 文男(神戸大学大学院経営学研究科)

Session 1, Chair: 出井 文男

◇10:10-10:50, 馬 岩(神戸大学大学院経営学研究科)
“Innovation, Growth, and the Distribution of Human Capital”

ma

イノベーションにはpath-breaking innovationと質の改善(quality improvement)の二種類がある.前者はある問題に対処するための新しい手法開発のことを指し,後者は既存の財の種類を増加させることを指す.この研究はpath-breaking innovationとしての独占財と質の改善としての複占財の二つの種類の生産財があるモデルを考え,性質の改善とpath-breaking innovation間の労働分配,貿易時における人的資本の多様性のイノベーションと質の改善への影響を焦点を分析している.分析の結果,労働市場の超過需要の減少は賃金率の増加を招き,相対的な質の改善は低下する.また,貿易時のおける人的資本分配の影響は,二国の労働者の能力の平均が同じであっても,片方の国の労働者の能力は相対的な歪みをもつ.さらに,高い能力をもつ労働者は国内においてより高い所得を得る,つまり所得格差が生じることを示した.


◇10:55-11:35, 小松原 崇史(京都大学経済研究所)
“Participation of Ordinary Investors and Stock Market Quality: A Comparison between Japanese and U.S. Markets”

komatsubara

日本とアメリカの株式市場の質について,インターネット調査を用いて効率性と公正性の観点から実証的に分析した結果が報告された.公正性に関して,人々が株式市場の透明度が高いと考えるほど市場参加率が高く、市場の公正性が高いという理論的背景を説明した.効率性に関して,株式市場のリスク認識を指標とした.推計の結果,日本の株式市場はアメリカと比較すると効率性および公正性の両方において低質であることが示された.


◇11:40-12:20, 家森 信善(神戸大学経済経営研究所)
「中小企業金融市場の金融機関競争の性質について」

yamori

日本の中小企業経営が厳しくなっていることから借入需要が減少し金融機関の新規貸出競争が激化していることについて,様々な関連データや金融機関へのアンケート調査を用いて分析した結果が報告された.公的セーフティネットにまもられ倒産退場圧力が弱い金融機関が量的競争を現状のまま続けるだけでは付加価値が生まれないことについて強い危機感を示した.



IEFS Japan Koji Shimomura Award 2014

受賞者: 古澤 泰治(一橋大学大学院経済学研究科)

◇13:40-13:55 授賞式

◇13:55-14:40 受賞記念講演, Chair: 矢野 誠
“Globalization, Financial Development, and Income Inequality”

jyusho tate furusawa

この研究は金融機関の不完全性が自国の所得格差に及ぼす影響をMelitz型貿易モデルを基礎としたモデルを構築し分析した.この研究のモデルは,金融摩擦として企業家が自身の利潤の一定割合までしか借り入れできない状況を仮定し,各個人の初期資本割賦量が異なる場合と,それに加えて資本分配を分析するために各企業家の能力が異なる場合の二つを扱っている.前者の場合,金融摩擦は所得格差を増進させる.また,国際化が各個人に及ぼす影響は,輸入が減少するとき所得が減少し,輸出が減少するとき所得は増加することを示した.後者の場合,金融開発はより効率な所得分配を実現させ消費財の平均的な質を上昇させるが,国際化が各個人に及ぼす影響は前者の場合と変わらない. この研究の結果は,金融市場をはじめとした市場の質に非常に関連していて,さらにアメリカをはじめとする各国において所得格差が拡大していることから,この研究は更なる重要性を増すであろう.


Session 2, Chair: 矢野 誠

◇14:45-15:25, 神事 直人(京都大学大学院経済学研究科)
“Do Deeper Regional Trade Agreements Enhance International Technology Spillovers?”

shinji

現在,地域的な経済統合の主な手法として知られている地域貿易協定は,当初の財そのものの関税協定だけでなく近年においては地域内の制度の共通化などより深いレベルでの統合を図っている.またこうした地域貿易協定を結ぶことで経済的関係が密接になることは,国際間の技術移転などが促進され,地域内の技術格差の縮小を促すことも期待される.本研究は地域貿易協定が国際間の技術スピルオーバーを実際に促進しているかを実証的に分析した研究である. 本研究では技術スピルオーバーの指標としてパテント引用件数を用いて分析を行っている.その結果分かったことは,以下の2点である.1つ目は地域貿易協定は地域貿易協定はパテント引用を増加させることであり.2つ目は他の他の地域間の経済統合度を示す指標と比較すると,パテント引用の示す技術スピルオーバーの度合いは制度の共通化などより深いレベルでの統合の場合のほうが強く促進されていることがわかった.


◇15:40-16:20, 杉田 洋一(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究センター)
“Assortative Matching of Exporters and Importers”

sugita

現代においては先進国企業と途上国企業が協同して財を生産販売する事は一般的であるが,どういった能力(ブランド,販売力)を持つ先進国企業がどのような能力(生産性,品質)の途上国企業との協同を選択するかは自明ではない.また他に有力な途上国企業が参入した際に,先進国企業は相手となる途上国企業をどのように変更するかや,それがもたらす経済への影響なども余り分析されていない. 本研究はメキシコとアメリカの男性用コットンシャツ企業のデータを利用し,アメリカ向け繊維輸出への中国企業の参入がメキシコ企業のマッチングにどう影響したかを分析した.ここで用いられた理論モデルはassortative matchingをMelitz modelに組み合わせたものである.その結果は2005年に中国のアメリカ向け輸出が増加したさいに,能力の高いメキシコ企業がこれまでよりも能力の低いアメリカ企業と協同することは広く観察されるが,より高い能力のアメリカ企業と協同を始めることは余り観察されなかった.この結果はBecker型のassortative matchingモデルと整合的であり,こうした国際間の協同においてはサーチフリクションが少なく,むしろ競争市場と同じ効率的な組み合わせが実現できているといえる.



Session 3, Chair: 古澤泰治

◇16:25-17:05, 黒川 義教(筑波大学人文社会系)
“A Simple Model of Competition Policies, Trade, and the Skill Premium”

kurokawa

競争政策,つまり市場参入政策とアンチトラスト政策は賃金のskill premiumの変化の要因である.この研究は簡潔な一般均衡モデルを用いて,high sklill workerとlaw skill workerが補完的である状況下において市場参入費及びアンチトラスト政策の変更が企業規模とskill premiumにどのような変化を与えるのかを分析した.閉鎖経済である場合,政府が市場参入費用を減少させるならば,企業数は増加し企業規模は減少するのでskill premiumは増加する.一方,政府が企業カルテルの規模を減少させるときは逆の効果をもつ.また,これらの政策を同時に行うとき,企業数は増加し企業サイズは減少するのでskill premiumは増加する.次に中間財を貿易財とする二国モデルの場合,片方の国が固定費用を減少させるとき両国のskill premiumは増加し,一方政府がカルテルのサイズを減少させるときは逆の効果をもつ.


◇17:10-17:50, 柳瀬 明彦(名古屋大学大学院経済学研究科)
“A Generalized Model of Trade with Resource-use and Pollution”

yanase

環境と経済の関係を考えるとき,環境汚染が人々の厚生を下げることは盛んに議論されているが,環境汚染が農業や鉱業の生産性を下げることを考慮した研究は実際に生じている環境問題の影響と比較するとそれほど盛んではない.その中ではアフリカの途上国で見られる資源開発や焼畑の再生可能資源への影響に関してはBrander and Taylor (1997, 1998)が,アジアの中進国で見られるような工業汚染の生産性への負の外部性に関してはCopeland and Taylor (1999)が分析を行っている. 本研究ではBrander and Taylor的な国とCopeland and Taylor的な国の2国が国境を接して存在し,互いに環境汚染を与え合うモデルで両国間の貿易を分析し長期均衡に関して分析している.その結果,Brander and Taylor的な国とCopeland and Taylor的な国の間の貿易は長期的には両国共に不利益をもたらすことが示された.また両国の要素賦存などのパラメータ変化は国の汚染のタイプを変え,貿易パターンの劇的な変化をもたらす事も示された.





9/24 Market Quality Workhop開催のお知らせ

9月24日に神戸大学にて, 以下のとおり,Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality – IEFS Japan Annual Meeting 2014 -を開催いたします.

Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality - IEFS Japan Annual Meeting 2014 -

2014/9/24

日時:
平成26年9月24日(水)
場所:
神戸大学経営学部208教室
プログラム
10:00-10:10 開会挨拶
出井 文男(神戸大学大学院経営学研究科)

Session 1, Chair: 出井文男
10:10-10:50
馬 岩(神戸大学大学院経営学研究科)
“Innovation, Growth, and the Distribution of Human Capital”
10:55-11:35
小松原 崇史(京都大学経済研究所)
“Participation of Ordinary Investors and Stock Market Quality: A Comparison between Japanese and U.S. Markets”
11:40-12:20
家森 信善(神戸大学経済経営研究所)
「中小企業金融市場の金融機関競争の性質について」

◇◇


13:40-13:55 IEFS Japan Koji Shimomura Award 2014
13:55-14:40 受賞記念講演
古澤 泰治(一橋大学大学院経済学研究科)
“Globalization, Financial Development, and Income Inequality”
Chair: 矢野誠(京都大学経済研究所)

Session 2, Chair: 矢野誠
14:45-15:25
神事 直人(京都大学大学院経済学研究科)
“Do Deeper Regional Trade Agreements Enhance International Technology Spillovers?”

15:40-16:20
杉田 洋一(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究センター)
“Assortative Matching of Exporters and Importers”

Session 3, Chair: 古澤泰治
16:25-17:05
黒川 義教(筑波大学人文社会系)
“A Simple Model of Competition Policies, Trade, and the Skill Premium”
17:10-17:50
柳瀬 明彦(名古屋大学大学院経済学研究科)
“A Generalized Model of Trade with Resource-use and Pollution”

主催:特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析
共催:International Economics and Finance Society Japan
 

問い合わせ先: 京都大学経済研究所 三田オフィス 寺下美香
TEL: 03-6435-0300
E-mail: okamura@kier.kyoto-u.ac.jp


Market Quality Workshop– Law and Economicsが開催されました

12月16日に,京都大学経済研究所三田オフィスにて,法と経済学をテーマに4名5件の研究報告会を開催しました.ゲーム理論分析に基づく理論的な視点からの研究(本領崇一氏,森大輔氏)および種々の実証研究(小松原崇史氏,太田勝造氏)が報告されました.危機時の情報伝達の分析,裁判における賠償金支払いの制度設計,証券市場の市場の質分析,社会規範の規制力や法曹の質の分析というそれぞれのテーマ設定からもお分かりいただけるように,異分野合同での研究報告となりました.今回,参加者約15名それぞれの専門性に基づき意見を交換する貴重な機会を設定できたものと考えております.以下,それぞれの報告について簡単な解説を行います,詳しい研究内容についてご感心のある方は,著者に直接ご連絡ください.

◆ 本領崇一 (Assistant Professor, University of Mannheim)「危機下の情報伝達:ベイジアンアプローチ」

災害発生時には,政府から発表される情報の正確性に関する懸念がたびたび起こる.この研究ではゲーム理論のツールを用いて危機下の情報伝達をモデル化し,政府の情報伝達の傾向を探求している.この論文が扱うモデルでは,合理的な政府と民間がそれぞれ危機回避のための事前と事後の対応を行うが,民間は災害のレベルを知らずに政府の発表に基づいて自身の対応を決定すると仮定する.また,民間は政府発表の正確性に対して独自の信念をもっていると仮定する.政府は災害のレベルを知っており災害のレベルについて民間にアナウンスをするが,政府は事故からの被害とその後の政府への評価を考慮し事故のレベルに対するメッセージを選択する.本研究の結果は,政府の評判に対する関心・批判回避のインセンティブが正確な情報の伝達を妨げることを示し,多くの状況下で,中レベルの事故と小レベルの事故が同様に伝えられることが示されている.

◆ 小松原崇史(京都大学経済研究所 特定講師)「効率性と公正性基準による日米の証券市場の質」

本研究プロジェクトで提唱している「市場の質」の理論では,市場の質を公正性と効率性の観点から定義している.本報告では,日本とアメリカの証券市場の質を実証的に分析し,実証研究の観点から市場の質研究を前進させる.透明性が低く公正でない市場では市場リターンのばらつきが大きいことを仮定し,公正性の増加によって市場参加率が増加しない市場を比較的公正な市場と考えて公正性を推計する.また,知識のある投資家は効率性の高い市場でのみ市場参加すると仮定して,効率性の推計を行う.以上の観察を基礎に市場の質を推定する実証手法を開発し,日本とアメリカの証券市場の質の比較を行っている.日本とアメリカの一般消費者を対象に行われたインターネット調査(日本人約7500人,アメリカ人約4300人が回答)を用いて,アメリカの証券市場が日本より市場の質が高いことが議論された.

◆ 森大輔(熊本大学法学部 准教授)「被告支払額と原告受取額の切り離しと、訴訟性向関数の関係」

通常の裁判においては,被告の支払額と原告の受取額は等しい.しかし,懲罰的損害賠償の一部を国や州が受け取る制度(split-recovery statute)がアメリカでは実施されているし,また,ある争点に対する判断を他の当事者が援用したり,他の当事者に対しても援用できる(非相互的な争点遮断効)ことを考慮すると,被告支払額と原告受取額を切り離して分析することは重要な課題である.Kahan – Tuckman (1995) による先行成果では,和解成立確率に関して不透明な結論しか得られていなかったが,本研究では「被告の総賠償額のうち原告の取り分の割合が小さくなるほど、和解が成立しやすくなる」という明確な結論が得られている.本研究では,採用された勝訴確率のベイジアン的な導出など,議論を補強するための精密な分析が展開されている.

◆太田勝造 (東京大学大学院法学政治学研究科 教授)
「社会規範による非公式の制裁の有効性についての人々の評価」

「社会規範による非公式の制裁は人々の行動を実効的に規律している」という前提に立ち,「人々は社会規範による非公式の制裁が有効だと信じている(仮説1)」と「人々は法制化の効果について懐疑的である(仮説2)」という2つの仮説を検討する.7つの社会規範違反行動(マナー違反,集合的決定のごまかし,条例違反など)に対する4つの非公式制裁行動(周囲白眼視,権威の叱責,被害者文句,ネットで批判)に関してアンケートを行い,それぞれの違反行動に対して各種非公式制裁行動の効果と,法制化の効果に対して調査をした.分析の結果,社会規範による非公式の制裁は無効だと信じられており(仮説1に対する反証),法制化は多くの場合(ゴミ投棄などゴミ関連以外)に実効性がないと信じられている(仮説2に対する部分的な反証)ことを示している.

◆「民事弁護の質の計測:弁護士による弁護士評価」

近年の弁護士数の増加に伴って法曹の質の低下が頻繁に議論されるようになったが,主観的な評価に基づく議論が多かったのが実情である.これには「『法曹の質』の中の『民事弁護の質』をどう定義するか」,「民事弁護の質をどう計測するか」という課題があり,適切な評価がこれまで行われてこなかった.本研究では,訴状・答弁書の出来栄えや,要を得た立証活動か否かなど,訴訟記録を読んで評価できる事項8つの項目について,民事訴訟記録(予備調査103件,本調査191件)を熟練弁護士2名が個別に評価し,豪勢尺度として民事弁護の質を定義している.さらに,この尺度を用いて「弁護士の提供する民事弁護の質と,訴訟の結果の有利不利とは相関する(仮説1)」という仮説と「弁護士の提供する民事弁護の質は経験を積むほど向上する(仮説2)」という2つの仮説を検定し,仮説1については肯定的に,仮説2については否定的な結論が導かれている.

 

Institutions, Markets, and Market Quality開催のお知らせ

12月3日に神戸大学にて, ワークショップ Institutions, Markets, and Market Quality が, 京都大学経済研究所共同利用・共同研究拠点「先端経済理論の国際的共同研究拠点」, International Economics and Finance Society Japanの共催にて開催されますのでお知らせいたします。

Institutions, Markets, and Market Quality
~ IEFS Japan Annual Meeting 2013 ~

2013/12/3

日時:
平成25年12月3日(火)
場所:
神戸大学六甲台本館 教室208
プログラム
Chair: Fumio Dei (Kobe University)
10:30~14:50
Makoto Yano (Kyoto University)
“The Creation of High Quality Markets as a Target for Innovation Policy”
10:50~11:35
Shuhei Takahashi (Kyoto University)
“Time-Varying Wage Risk, Incomplete Markets, and Business Cycles”
Chair: Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
11:40~12:25
Taiji Furusawa (Hitotsubashi University)
“International Trade and Income Inequality”
12:25~13:10
Takashi Kamihigashi (Kobe University)
“Asset Bubbles in a Small Open Economy: A Simple Representative-Agent Model”
Chair: Makoto Tawada (Aichi Gakuin University)
14:30~15:15
Kenji Fujiwara (Kwansei Gakuin University)
“Coordinating Trade Liberalization and a Labor Market Reform”
15:15~16:00
Hu Yunfang (Tohoku University)
“Trade Patterns and Growth Paths”
Chair: Harrison Cheng (University of Southern California)
16:05~16:50
Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
T.B.A
16:50~17:35
Toshihiro Matsumura (The University of Tokyo)
“Corporate Social Responsibility or Payoff Asymmetry? A Study of Endogenous Competition Structure”
主催:
Kyoto University Market Quality Research Project (JSPS Grant #23000001)
KIER, International Joint Research Center of Advanced Economic Theory
International Economics and Finance Society Japan
お問い合わせ先:
京都大学経済研究所 矢野誠研究室 075-753-7185
 


International Conference on Market Quality and Economic Institutions 開催のお知らせ

11月8日9日にWARASSE, 青森公立大学にて, International Conference on Market Quality and Economic Institutions が当研究プロジェクト Market Quality Research Projectと, KIER経済研究財団, 青森公立大学との共催にて開催されます。

International Conference on Market Quality and Economic Institutions

2013/11/8-9

日時, 場所:
平成25年11月8日(金), WARASSE
日時, 場所:
平成25年11月9日(土), 青森公立大学大会議室


プログラム
8日 WARASSE

Chair: Tsutomu Kidachi (Aomori Public University)

9:15~9:30

Makoto Yano (Kyoto University)
“The Creation of High Quality Markets as a Target for Innovation Policy”

9:30~10:30

Takashi Komatsubara (Kyoto University)
“Japanese and US Household Perception of the Securities Market”


Chair: Youngsub Chun (Seoul National University)
10:40~11:40

Shin Sakaue (Sophia University)
“An economic analysis toward building liability law that protects nuclear power plants against catastrophe”


11:40~12:40

Hidetaka Kawano (Aomori Public University)
“2×2×2 by 1 Cobb-Douglas Parameter Model of General Equilibrium with Trade”


9日 青森公立大学
Chair: Tsutomu Kidachi (Aomori Public University)
9:10-10:10

Jinwoo Kim (Seoul National University)
“Stable Matching in Large Markets”


10:10-11:10

Jun Tomioka (Aomori Public University)
“Evaluation of Public Sector Organizations Using Adjusted Performance Measures: A Dynamic Panel Approach”


Chair: Yoshinori Kon(Aomori Public University)
11:20-12:20

Krishnendu Dastidar(Jawaharlal Nehru University)
“Nature of Competition and New Technology Adoption”

主催:
JSPS Grant-in-Aid for Specially Promoted Research #23000001
共催:
KIER経済研究財団, 青森公立大学

お問い合わせ先:
京都大学経済研究所 矢野誠研究室 075-753-7185


WEAI Pacific Rim Conference

3月14~17日の4日間,慶応義塾大学三田キャンパスにて,Western Economic Association International (WEAI) が主催する国際学会 WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference が開催され,本プロジェクトもホストとして参加しております。世界40カ国から534名の参加者を集め,140のセッションで423の研究報告が行われました。通常セッションの他にもノーベル賞経済学者ロバート・エングル先生を始め,著名な先生方を招いた基調講演・パネルディスカッションが開催されました。16日に開かれたエングル先生の基調講演は慶応義塾・京都大学の両学生に,最終日のパネルディスカッションは一般の方に,参加・聴講を開放する試みを行い,盛況のうちに閉会することができました。

本研究プロジェクトでは10 のオーガナイズドセッションを企画しました。以下に,セッションタイトルと報告論文をご紹介いたします。セッションの詳細はセッションごとのページをご覧ください。(補足: 経済学の学会報告では,研究発表に際して「報告者」が事前に論文を提出し,指定された「討論者」が事前に論文を読み,「報告者」の発表後に登壇してコメントするというスタイルが標準的です)

2013-03-14

セッション (8) Capital Formation and the Quality of Capital Market

企画: 矢野誠 / 座長: 小松原崇史

Japanese Household Behavior in the Stoch Market
報告者: Takashi Komatsubara* and Makoto Yano
討論者: Daisuke Ida
Financial Market Imperfections in an Open Economy
報告者: Daisuke Ida
討論者: Yohei Tenryu
Interest in Private Assets and the Voracity Effect
報告者: Yohei Tenryu
討論者: Takashi Komatsubara

2013-03-15

セッション (17) Game Theoretic Approach to Crisis Management

企画: 矢野誠 / 座長: 太田塁

Pricing an Obsolete Product When a Firm Releases a New Substitute
報告者: Rui Ota* and Hiroshi Fujiu
討論者: Tetsuya Hoshino
On Legal Institution Governing International Watercourses: A Game Theoretic Analysis
報告者: Takayuki Oishi
討論者: Rui Ota
The Phase Transitions of Equilibria: Social Media in the Arab Spring and the England Riots
報告者: Tetsuya Hoshino
討論者: Takayuki Oishi

セッション (40) Macroeconomic Dynamics on Human Capital

企画: 矢野誠 / 座長: 八木 匡

Optimal Strategy for Knowledge Creation by Collaborating with Consumer
報告者: Tadashi Yagi
討論者: Hiroshi Fujiu
Changes of Female’s Life Satisfaction and Happiness before and after Special Life Events
報告者: Risa Hagiwara
討論者: Tadashi Yagi
Motive for Two-sided Intergenerational Transfers
報告者: Hiroshi Fujiu
討論者: Risa Hagiwara

セッション (57) GCOE-IJET McKenzie Prize Special Session

企画: 矢野誠 / 座長: 西村和雄

Lionel McKenzie: The Economist and the Chairman
報告者: Ronald Jones
Rethinking Consumer Surplus from General Equilibrium Viewpoints
報告者: Takashi Hayashi
Efficient Matching under Distributional Concerns: Theory and Applications
報告者: Fuhito Kojima* and Yuichiro Kamada

2013-03-16

セッション (75) Market Quality Dynamics

企画: 矢野誠 / 座長: 矢野誠

Chaotic Industrial Revolution Cycles and Intellectual Property Protection in an Endogenous-Exogenous Growth Model
報告者: Makoto Yano* and Yuichi Furukawa
討論者: Minako Fujio
Discounted Optimal Growth in the Two-Sector Leontief-Shinkai Model
報告者: Minako Fujio
討論者: Kenji Sato
Ergodically Chaotic Growth in the Matsuyama Model
報告者: Makoto Yano, Kenji Sato* and Yuichi Furukawa
討論者: Daishoku Kanehara

セッション (79) Growth and International Trade

企画: 矢野誠 / 座長: Yan Ma

Learning by Doing and Fragmentation
報告者: Yan Ma* and Eric Bond
討論者: Yunfang Hu
Fiscal Policy and Structural Change in a Growth Economy with Home Production
報告者: Yunfang Hu* and Kazuo Mino
討論者: Katsufumi Fukuda
The Effect of Globalization in a Semi Endogenous Growth Model with Firm Heterogeneity, Endogenous International Spillover, and Trade
報告者: Katsufumi Fukuda
討論者: Yan Ma

セッション (86) Law and Economics on Market Infrastructure

企画: 矢野誠 / 座長: 坂上智哉

Japanese Domestic Airline Network Optimization in Consideration of Transit Passenger Cost
報告者: Tomoya Sakagami and Hiroki Inoue* and Yasuhiko Kato
討論者: Tetsuro Mizoguchi
Expansive Urban Growth Boundary
報告者: Tomoru Hiramatsu
討論者: Hiroki Inoue
Bribery Prevention and Efficiency Wage
報告者: Tetsuro Mizoguchi
討論者: Tomoru Hiramatsu

セッション (93) Macroeconomics of Technology and Human Capital

企画: 矢野誠 / 座長: 出井文男

‘Anti-trust Policy’ vs ‘Industrial Policy’
報告者: Fumio Dei*, Takakazu Honryo and Makoto Yano
討論者: Yuichi Furukawa
Perpetual Leapfrogging in International Competition
報告者: Yuichi Furukawa
討論者: Taiyo Yoshimi
Macroeconomic Dynamics in a Model with Heterogeneous Wage Contracts
報告者: Taiyo Yoshimi* and Muneya Matsui
討論者: Yuichi Furukawa

セッション (122) Employment and Income Inequality

企画: 矢野誠 / 座長: 黒川義教

Task Variety and Skill Flexibility: A Simple Unified Theory of Between- and Within-group Inequality
報告者: Yoshinori Kurokawa* and Manoj Atolia
討論者: Hiroaki Miyamoto
Comparative Advantage on Job Selection, Human Capital Accumulation and Persistent Income Inequality
報告者: Yasunobu Tomoda and Koichiro Sano
討論者: Miki Matsuo
Growth and Non-Regular Employment
報告者: Hiroaki Miyamoto
討論者: Yasunobu Tomoda

2013-03-17

セッション (132) International Trade and Development

企画: 矢野誠 / 座長: 大川昌幸

Partner Choice and Technology Transfer In International Joint Ventures under Ownership Share Regulation
報告者: Masayuki Okawa
討論者: Hiroshi Ohta
Macroeconomic Dynamics of Human Development and the Creation of a Market Economy: Indeterminacy and Bifucation Due to Productive Consumption Externality
報告者: Ichiroh Daitoh
討論者: Seiichi Katayama
Carbon Taxes in a Trading World
報告者: Seiichi Katayama, Ngo Van Long and Hiroshi Ohta*
討論者: Ichiro Daitoh


矢野誠,太田勝造,小松原崇史:第6回Market Quality Workshop(2012.09.19)開催報告

9月19日(水)に京都で特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」研究メンバーによる第6回Market Quality Workshopが開催されました.

◇矢野誠「経済危機と社会インフラの複雑系分析」

最初に特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」への現地調査ヒアリングが行われたことに対するコメントと今後のプロジェクトの進め方について説明がなされました.

そして,本ポータルサイトmarket-quality.netにおいて紹介されている漁業と市場の質が取りあげられ(こちらを参照してください),日本とノルウェーの水産資源の持続性に関する現状と制度の相違点が説明されました.そして日本の水産資源の持続可能な発展のために,経済学的な観点からどのような研究を行うべきかといった問題提起がなされました.


◇小松原崇史「家計パネル調査データでみる証券市場」

2004年度より毎年家計パネル調査が行われており, 2011年度より特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」もこの家計パネル調査に参加しています.(過去の記事も参照してください.)

今年度からは証券市場に対する意識調査が新たに追加されています.調査で使用した質問票と得られたデータの特徴についての解説を小松原先生にしていただきました.例えば,多くの場合に,証券市場のイメージは全ての世帯で類似しており,回答者の属性には影響を受けていない,といったことがデータからわかるようです.

またこれからの研究方針などを説明していただきました.詳細な実証結果は書籍・論文の刊行をお待ち下さい.


◇森大輔「国際法の経済学的分析の試み」


法律や制度といった社会インフラは経済活動を行う上で非常に重要な役割を果たしています.例えば所有権や契約法などは市場の効率性や競争上の公正性を保ち,経済が発展するために欠かすことはできません.また経済が発展するにつれて,これまで有効だった法律や制度が経済の非効率性を導き,その結果法律や制度を変更せざるを得ないという状況も生じます.このように法と経済学は相互に関係しており,経済学的な立場から法律を分析すること,法学の立場から経済を分析することは極めて重要です.

森先生は,ゲーム理論などを用いることによって国際関係法に対する経済学的観点からの解釈や評価を与えるといった研究をされています.今回は国際法の経済学的分析の試みについて紹介していただきました.国際法は,法律の中でも,経済学的分析が最も少ない分野の一つでまだまだ研究する余地があるようです.また国際社会の特徴により,国際法とは違った分析ができる可能性があると述べておられました.


◇太田勝造「経済危機と法: 社会調査・統計分析」

第4回Market Quality Workshop において報告された「法と災害」に引き続き(こちらを参照してください),今回は「経済危機と法」に関する研究において実施された社会調査(インターネット調査)についての報告をしていただきました.

市場と法,市場の健全性,またマネーゲームやリスクに対する選好,買いだめ行動について日本人がどのように考えているのかという観点から調査がなされ,この調査データに関する分析結果が紹介されました.その中で,法と経済の現実が乖離している場合には,経済の現実に合うように法を改めることに約6割の人が賛成しているという結果は興味深いものでした.


◇八木匡「理数系教育と所得格差」


経済が成長ためには法律や制度といった社会インフラだけでなく,R&Dが大きな役割を果たします.したがって日本において,R&Dを行う能力を持続的に発展させなければ経済を持続的に成長させることは難しく,日本の競争力が落ちることになるでしょう.R&Dを行う能力を高める要因の一つとして人的資本が挙げられます.この人的資本を高めるには教育,特に理数系教育が非常に重要になってきます.日本では,数学が将来役に立たない,文系学部出身者のほうが理系学部出身者よりも高所得であるという社会通念が持たれてきました.

八木先生たちの研究では,2000年からこれまで様々な調査を行い,データからこの社会通念が否定されるような結果が得られていることが報告されました.

また高卒・大卒間の賃金格差決定のメカニズムについて,マクロ経済の格差への影響,マクロ分析の教育政策への含意などが説明されました.


記事:天龍洋平

第6回Market-Quality Workshop

2012/09/19

日時:
平成24年9月19日(水) 15時30分~19時00分
場所:
京都ロイヤルホテル&スパ 翠峰の間

プログラム
15:45~16:15
矢野 誠(京都大学経済研究所 教授)
「経済危機と社会インフラの複雑系分析~今後のプロジェクトの進め方:現地調査ヒアリングのコメントから~」
16:15~16:45
小松原崇史(京都大学経済研究所 特定助教)
「家計パネル調査データでみる証券市場」
16:45~17:15
森 大輔(熊本大学法学部 准教授)
「国際法の法と経済学の試み」
(休憩)
17:30~18:00
太田 勝造(東京大学大学院法学政治学研究科 教授)
「経済危機と法: 社会調査・統計分析」
18:00~19:00
八木 匡(同志社大学経済学部 教授)
「理数系教育の所得形成に与える影響に関する実証分析」


国際シンポジウム「Hokkaido & Kyoto Universities Joint International Conference on International Economics & Economic Theory」

以下のとおり,国際シンポジウム「Hokkaido & Kyoto Universities Joint International Conference on International Economics & Economic Theory」を開催いたします。
★Hokkaido-Kyoto Conf Program(PDF/114KB)

国際シンポジウム「Hokkaido & Kyoto Universities Joint International Conference on International Economics & Economic Theory」

2012/09/26-27

日時:
平成24年9月26日(水)~27日(木)
場所:北海道大学経済学部小会議室
プログラム
September 26
Session1:Atsushi Ohyama (Hokkaido University)

13:00~14:00
Avinash K. Dixit (Princeton University)

“A Real Options Perspective on the Future of the Euro”

14:15~15:00
Jee-Hyong Park (Seoul National University)

TBD


Session2:Jota Ishikawa (Hitotsubashi University)

15:15~16:00
Kaz Miyagiwa (Florida International University)

“Who’s Afraid of FTAs?: Free Trade Areas and World Welfare”

16:15~17:00
Larry D. Qiu (University of Hong Kong)

“Cross-Country Externalities of Trade and FDI Liberalization”

17:15~16:00
James R. Markusen (University of Colorado)

“Skill Premium and Trade Puzzles: a Solution Linking Production and Preferences”


September 27
Session3:Hajime Tomura (Hokkaido University)

9:00~9:45
Takashi Komatsubara (Kyoto University)

“Price Competition and Tacit Collusion”

10:00~10:45
Hodaka Morita (University of New South Wales)

“Knowledge Transfer and Partial Equity Ownership”

10:00~10:45
Reiko Aoki (Hitotsubashi University)

“Standards and Innovation”


Session4:Yukiko Abe (Hokkaido University)

13:30~14:30
Avinash K. Dixit (Princeton University)

“Reciprocal Insurance Among Kenyan Pastoralists”

14:45~15:30
Makoto Yano (Kyoto University)

“Chaotic Industrial Revolution Cycles and Intellectual Property Protection in an Endogenous-Exogenous Growth Model”


WEAI 87th Annual Conference オーガナイズドセッションの企画

2012年6月29日から7月3日にかけてWestern Economic Association International (WEAI) の第87会年次大会がサンフランシスコで開催されました。今年は,数千人規模の参加者が集い,約350の個別セッションで1000を超える研究報告が行われました。

慶応・京大GCOE・特別推進研究の共同研究グループ(以下,本研究グループ)からも3つのオーガナイズドセッションを企画,メンバー・研究協力者・共著者を含め9名が参加・報告を行いました。ここで企画セッションの紹介をさせていただきます。

本研究グループでは市場の質に関する理論研究および実証研究,危機のメカニズムを解明する上での基礎的なツールとなる動学的経済理論についての研究を行なってきました。87th WEAI Annual Conference の企画セッションでは,市場の質に関する応用理論研究が6件,基礎理論研究が2件,産業理論・実証の複合領域で1件の報告が行われました。

Market Quality and Market Organization (2012/06/30)

  • 細田衛士 “Doubly Biased Information in Transaction of Waste”
  • 小松原崇史 “Price Competition or Tacit Collusion”
  • 天龍洋平 “The Role of Informal Sector under Insecure Property Rights Game”

Dynamic Issues on Market Quality (2012/07/02)

  • 出井文男 “Discrete Demand Shift Dumping”
  • 太田塁 “Law of Rising Price in an Imperfectly Competitive Declining Industry “
  • 古川雄一 “Knowledge Spillover and Perpetual Leapfrogging in International Competition”

Dynamic Equilibrium Theory (2012/07/02)

  • 近藤豊将 “Short- and Long-term Effects of Economic Growth on the Public Debt Dynamics”
  • 藤生源子 “Discounted Optimal Growth in the Two-Sector Leontief-Shinkai Model”
  • 佐藤健治 “An iteratively Expansive Unimodal Map Is Strong Ergodic Chaos”
registration Dei Furukawa Fujio
 

WEAI は Annual Conferenceをアメリカ西海岸で年に1回,Pacific Rim Conference を2年に1回,アジア・オーストラリアで開催しています。来年3月に行われるWEAI 10th Biennial Pacific Rim Conferenceは,慶応・京大GCOEがホストし,慶応義塾大学で開催されます。本プロジェクトも協力予定です。詳細は学会ホームページをご覧ください。


矢野誠,太田勝造,小松原崇史:第4回Market Quality Workshop(2012.06.17)開催報告

2012年6月17日、京都大学経済研究所三田オフィスにて、Market Quality Workshopが行われました。このワークショップで、本プロジェクト研究代表者の矢野誠教授(京都大学)、分担者の太田勝造教授(東京大学)、連携研究者の小松原崇史氏(京都大学)が報告を行いました。

 矢野誠教授は「市場の質と経済危機について」と題し、2000年以降の経済危機がどのように自身の研究のモチベーション形成につながってきたか、その結果どのような研究業績がこれまでに積み上げられてきたか、さらには今後どのような方向へ研究プロジェクトの舵をきっていくか、といった事項について巨視的な視点から報告を行いました。
 小松原崇史氏は、「証券市場の質に関するJHPSデータ」と題し、特に、証券市場に対する人々の主観を計測する設問の導入や、そのデータを用いて行う研究の基本的な構造について報告を行いました。
 太田勝造教授は”Law and Disaster: Information Handling and Information Dissemination in Crisis”と題された最新の研究について報告を行いました。直近の災害時に人々がどの情報元にアクセスし、どのような情報を信頼したのか、といったネット調査のデータをもとにした研究であり、中には、他人がどれ程災害時にパニックを起こすと考えているか、という「愚民観」を調査した項目もありました。ゲーム理論的な災害研究の新たな方向性についてフロアとの議論が交わされました。