9/24 Second Conference on Institutions, Markets, and Market Qualityを開催しました

平成26年9月24日に神戸大学において,Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality – IEFS Japan Annual Meeting 2014 -を開催しました.

日時:平成26年9月24日(木)
場所:神戸大学経営学部208教室

開会挨拶

◇10:00-10:10, 出井 文男(神戸大学大学院経営学研究科)

Session 1, Chair: 出井 文男

◇10:10-10:50, 馬 岩(神戸大学大学院経営学研究科)
“Innovation, Growth, and the Distribution of Human Capital”

ma

イノベーションにはpath-breaking innovationと質の改善(quality improvement)の二種類がある.前者はある問題に対処するための新しい手法開発のことを指し,後者は既存の財の種類を増加させることを指す.この研究はpath-breaking innovationとしての独占財と質の改善としての複占財の二つの種類の生産財があるモデルを考え,性質の改善とpath-breaking innovation間の労働分配,貿易時における人的資本の多様性のイノベーションと質の改善への影響を焦点を分析している.分析の結果,労働市場の超過需要の減少は賃金率の増加を招き,相対的な質の改善は低下する.また,貿易時のおける人的資本分配の影響は,二国の労働者の能力の平均が同じであっても,片方の国の労働者の能力は相対的な歪みをもつ.さらに,高い能力をもつ労働者は国内においてより高い所得を得る,つまり所得格差が生じることを示した.


◇10:55-11:35, 小松原 崇史(京都大学経済研究所)
“Participation of Ordinary Investors and Stock Market Quality: A Comparison between Japanese and U.S. Markets”

komatsubara

日本とアメリカの株式市場の質について,インターネット調査を用いて効率性と公正性の観点から実証的に分析した結果が報告された.公正性に関して,人々が株式市場の透明度が高いと考えるほど市場参加率が高く、市場の公正性が高いという理論的背景を説明した.効率性に関して,株式市場のリスク認識を指標とした.推計の結果,日本の株式市場はアメリカと比較すると効率性および公正性の両方において低質であることが示された.


◇11:40-12:20, 家森 信善(神戸大学経済経営研究所)
「中小企業金融市場の金融機関競争の性質について」

yamori

日本の中小企業経営が厳しくなっていることから借入需要が減少し金融機関の新規貸出競争が激化していることについて,様々な関連データや金融機関へのアンケート調査を用いて分析した結果が報告された.公的セーフティネットにまもられ倒産退場圧力が弱い金融機関が量的競争を現状のまま続けるだけでは付加価値が生まれないことについて強い危機感を示した.



IEFS Japan Koji Shimomura Award 2014

受賞者: 古澤 泰治(一橋大学大学院経済学研究科)

◇13:40-13:55 授賞式

◇13:55-14:40 受賞記念講演, Chair: 矢野 誠
“Globalization, Financial Development, and Income Inequality”

jyusho tate furusawa

この研究は金融機関の不完全性が自国の所得格差に及ぼす影響をMelitz型貿易モデルを基礎としたモデルを構築し分析した.この研究のモデルは,金融摩擦として企業家が自身の利潤の一定割合までしか借り入れできない状況を仮定し,各個人の初期資本割賦量が異なる場合と,それに加えて資本分配を分析するために各企業家の能力が異なる場合の二つを扱っている.前者の場合,金融摩擦は所得格差を増進させる.また,国際化が各個人に及ぼす影響は,輸入が減少するとき所得が減少し,輸出が減少するとき所得は増加することを示した.後者の場合,金融開発はより効率な所得分配を実現させ消費財の平均的な質を上昇させるが,国際化が各個人に及ぼす影響は前者の場合と変わらない. この研究の結果は,金融市場をはじめとした市場の質に非常に関連していて,さらにアメリカをはじめとする各国において所得格差が拡大していることから,この研究は更なる重要性を増すであろう.


Session 2, Chair: 矢野 誠

◇14:45-15:25, 神事 直人(京都大学大学院経済学研究科)
“Do Deeper Regional Trade Agreements Enhance International Technology Spillovers?”

shinji

現在,地域的な経済統合の主な手法として知られている地域貿易協定は,当初の財そのものの関税協定だけでなく近年においては地域内の制度の共通化などより深いレベルでの統合を図っている.またこうした地域貿易協定を結ぶことで経済的関係が密接になることは,国際間の技術移転などが促進され,地域内の技術格差の縮小を促すことも期待される.本研究は地域貿易協定が国際間の技術スピルオーバーを実際に促進しているかを実証的に分析した研究である. 本研究では技術スピルオーバーの指標としてパテント引用件数を用いて分析を行っている.その結果分かったことは,以下の2点である.1つ目は地域貿易協定は地域貿易協定はパテント引用を増加させることであり.2つ目は他の他の地域間の経済統合度を示す指標と比較すると,パテント引用の示す技術スピルオーバーの度合いは制度の共通化などより深いレベルでの統合の場合のほうが強く促進されていることがわかった.


◇15:40-16:20, 杉田 洋一(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究センター)
“Assortative Matching of Exporters and Importers”

sugita

現代においては先進国企業と途上国企業が協同して財を生産販売する事は一般的であるが,どういった能力(ブランド,販売力)を持つ先進国企業がどのような能力(生産性,品質)の途上国企業との協同を選択するかは自明ではない.また他に有力な途上国企業が参入した際に,先進国企業は相手となる途上国企業をどのように変更するかや,それがもたらす経済への影響なども余り分析されていない. 本研究はメキシコとアメリカの男性用コットンシャツ企業のデータを利用し,アメリカ向け繊維輸出への中国企業の参入がメキシコ企業のマッチングにどう影響したかを分析した.ここで用いられた理論モデルはassortative matchingをMelitz modelに組み合わせたものである.その結果は2005年に中国のアメリカ向け輸出が増加したさいに,能力の高いメキシコ企業がこれまでよりも能力の低いアメリカ企業と協同することは広く観察されるが,より高い能力のアメリカ企業と協同を始めることは余り観察されなかった.この結果はBecker型のassortative matchingモデルと整合的であり,こうした国際間の協同においてはサーチフリクションが少なく,むしろ競争市場と同じ効率的な組み合わせが実現できているといえる.



Session 3, Chair: 古澤泰治

◇16:25-17:05, 黒川 義教(筑波大学人文社会系)
“A Simple Model of Competition Policies, Trade, and the Skill Premium”

kurokawa

競争政策,つまり市場参入政策とアンチトラスト政策は賃金のskill premiumの変化の要因である.この研究は簡潔な一般均衡モデルを用いて,high sklill workerとlaw skill workerが補完的である状況下において市場参入費及びアンチトラスト政策の変更が企業規模とskill premiumにどのような変化を与えるのかを分析した.閉鎖経済である場合,政府が市場参入費用を減少させるならば,企業数は増加し企業規模は減少するのでskill premiumは増加する.一方,政府が企業カルテルの規模を減少させるときは逆の効果をもつ.また,これらの政策を同時に行うとき,企業数は増加し企業サイズは減少するのでskill premiumは増加する.次に中間財を貿易財とする二国モデルの場合,片方の国が固定費用を減少させるとき両国のskill premiumは増加し,一方政府がカルテルのサイズを減少させるときは逆の効果をもつ.


◇17:10-17:50, 柳瀬 明彦(名古屋大学大学院経済学研究科)
“A Generalized Model of Trade with Resource-use and Pollution”

yanase

環境と経済の関係を考えるとき,環境汚染が人々の厚生を下げることは盛んに議論されているが,環境汚染が農業や鉱業の生産性を下げることを考慮した研究は実際に生じている環境問題の影響と比較するとそれほど盛んではない.その中ではアフリカの途上国で見られる資源開発や焼畑の再生可能資源への影響に関してはBrander and Taylor (1997, 1998)が,アジアの中進国で見られるような工業汚染の生産性への負の外部性に関してはCopeland and Taylor (1999)が分析を行っている. 本研究ではBrander and Taylor的な国とCopeland and Taylor的な国の2国が国境を接して存在し,互いに環境汚染を与え合うモデルで両国間の貿易を分析し長期均衡に関して分析している.その結果,Brander and Taylor的な国とCopeland and Taylor的な国の間の貿易は長期的には両国共に不利益をもたらすことが示された.また両国の要素賦存などのパラメータ変化は国の汚染のタイプを変え,貿易パターンの劇的な変化をもたらす事も示された.





9/24 Market Quality Workhop開催のお知らせ

9月24日に神戸大学にて, 以下のとおり,Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality – IEFS Japan Annual Meeting 2014 -を開催いたします.

Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality - IEFS Japan Annual Meeting 2014 -

2014/9/24

日時:
平成26年9月24日(水)
場所:
神戸大学経営学部208教室
プログラム
10:00-10:10 開会挨拶
出井 文男(神戸大学大学院経営学研究科)

Session 1, Chair: 出井文男
10:10-10:50
馬 岩(神戸大学大学院経営学研究科)
“Innovation, Growth, and the Distribution of Human Capital”
10:55-11:35
小松原 崇史(京都大学経済研究所)
“Participation of Ordinary Investors and Stock Market Quality: A Comparison between Japanese and U.S. Markets”
11:40-12:20
家森 信善(神戸大学経済経営研究所)
「中小企業金融市場の金融機関競争の性質について」

◇◇


13:40-13:55 IEFS Japan Koji Shimomura Award 2014
13:55-14:40 受賞記念講演
古澤 泰治(一橋大学大学院経済学研究科)
“Globalization, Financial Development, and Income Inequality”
Chair: 矢野誠(京都大学経済研究所)

Session 2, Chair: 矢野誠
14:45-15:25
神事 直人(京都大学大学院経済学研究科)
“Do Deeper Regional Trade Agreements Enhance International Technology Spillovers?”

15:40-16:20
杉田 洋一(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究センター)
“Assortative Matching of Exporters and Importers”

Session 3, Chair: 古澤泰治
16:25-17:05
黒川 義教(筑波大学人文社会系)
“A Simple Model of Competition Policies, Trade, and the Skill Premium”
17:10-17:50
柳瀬 明彦(名古屋大学大学院経済学研究科)
“A Generalized Model of Trade with Resource-use and Pollution”

主催:特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析
共催:International Economics and Finance Society Japan
 

問い合わせ先: 京都大学経済研究所 三田オフィス 寺下美香
TEL: 03-6435-0300
E-mail: okamura@kier.kyoto-u.ac.jp


Institutions, Markets, and Market Quality開催のお知らせ

12月3日に神戸大学にて, ワークショップ Institutions, Markets, and Market Quality が, 京都大学経済研究所共同利用・共同研究拠点「先端経済理論の国際的共同研究拠点」, International Economics and Finance Society Japanの共催にて開催されますのでお知らせいたします。

Institutions, Markets, and Market Quality
~ IEFS Japan Annual Meeting 2013 ~

2013/12/3

日時:
平成25年12月3日(火)
場所:
神戸大学六甲台本館 教室208
プログラム
Chair: Fumio Dei (Kobe University)
10:30~14:50
Makoto Yano (Kyoto University)
“The Creation of High Quality Markets as a Target for Innovation Policy”
10:50~11:35
Shuhei Takahashi (Kyoto University)
“Time-Varying Wage Risk, Incomplete Markets, and Business Cycles”
Chair: Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
11:40~12:25
Taiji Furusawa (Hitotsubashi University)
“International Trade and Income Inequality”
12:25~13:10
Takashi Kamihigashi (Kobe University)
“Asset Bubbles in a Small Open Economy: A Simple Representative-Agent Model”
Chair: Makoto Tawada (Aichi Gakuin University)
14:30~15:15
Kenji Fujiwara (Kwansei Gakuin University)
“Coordinating Trade Liberalization and a Labor Market Reform”
15:15~16:00
Hu Yunfang (Tohoku University)
“Trade Patterns and Growth Paths”
Chair: Harrison Cheng (University of Southern California)
16:05~16:50
Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
T.B.A
16:50~17:35
Toshihiro Matsumura (The University of Tokyo)
“Corporate Social Responsibility or Payoff Asymmetry? A Study of Endogenous Competition Structure”
主催:
Kyoto University Market Quality Research Project (JSPS Grant #23000001)
KIER, International Joint Research Center of Advanced Economic Theory
International Economics and Finance Society Japan
お問い合わせ先:
京都大学経済研究所 矢野誠研究室 075-753-7185
 


WEAI Pacific Rim Conference

3月14~17日の4日間,慶応義塾大学三田キャンパスにて,Western Economic Association International (WEAI) が主催する国際学会 WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference が開催され,本プロジェクトもホストとして参加しております。世界40カ国から534名の参加者を集め,140のセッションで423の研究報告が行われました。通常セッションの他にもノーベル賞経済学者ロバート・エングル先生を始め,著名な先生方を招いた基調講演・パネルディスカッションが開催されました。16日に開かれたエングル先生の基調講演は慶応義塾・京都大学の両学生に,最終日のパネルディスカッションは一般の方に,参加・聴講を開放する試みを行い,盛況のうちに閉会することができました。

本研究プロジェクトでは10 のオーガナイズドセッションを企画しました。以下に,セッションタイトルと報告論文をご紹介いたします。セッションの詳細はセッションごとのページをご覧ください。(補足: 経済学の学会報告では,研究発表に際して「報告者」が事前に論文を提出し,指定された「討論者」が事前に論文を読み,「報告者」の発表後に登壇してコメントするというスタイルが標準的です)

2013-03-14

セッション (8) Capital Formation and the Quality of Capital Market

企画: 矢野誠 / 座長: 小松原崇史

Japanese Household Behavior in the Stoch Market
報告者: Takashi Komatsubara* and Makoto Yano
討論者: Daisuke Ida
Financial Market Imperfections in an Open Economy
報告者: Daisuke Ida
討論者: Yohei Tenryu
Interest in Private Assets and the Voracity Effect
報告者: Yohei Tenryu
討論者: Takashi Komatsubara

2013-03-15

セッション (17) Game Theoretic Approach to Crisis Management

企画: 矢野誠 / 座長: 太田塁

Pricing an Obsolete Product When a Firm Releases a New Substitute
報告者: Rui Ota* and Hiroshi Fujiu
討論者: Tetsuya Hoshino
On Legal Institution Governing International Watercourses: A Game Theoretic Analysis
報告者: Takayuki Oishi
討論者: Rui Ota
The Phase Transitions of Equilibria: Social Media in the Arab Spring and the England Riots
報告者: Tetsuya Hoshino
討論者: Takayuki Oishi

セッション (40) Macroeconomic Dynamics on Human Capital

企画: 矢野誠 / 座長: 八木 匡

Optimal Strategy for Knowledge Creation by Collaborating with Consumer
報告者: Tadashi Yagi
討論者: Hiroshi Fujiu
Changes of Female’s Life Satisfaction and Happiness before and after Special Life Events
報告者: Risa Hagiwara
討論者: Tadashi Yagi
Motive for Two-sided Intergenerational Transfers
報告者: Hiroshi Fujiu
討論者: Risa Hagiwara

セッション (57) GCOE-IJET McKenzie Prize Special Session

企画: 矢野誠 / 座長: 西村和雄

Lionel McKenzie: The Economist and the Chairman
報告者: Ronald Jones
Rethinking Consumer Surplus from General Equilibrium Viewpoints
報告者: Takashi Hayashi
Efficient Matching under Distributional Concerns: Theory and Applications
報告者: Fuhito Kojima* and Yuichiro Kamada

2013-03-16

セッション (75) Market Quality Dynamics

企画: 矢野誠 / 座長: 矢野誠

Chaotic Industrial Revolution Cycles and Intellectual Property Protection in an Endogenous-Exogenous Growth Model
報告者: Makoto Yano* and Yuichi Furukawa
討論者: Minako Fujio
Discounted Optimal Growth in the Two-Sector Leontief-Shinkai Model
報告者: Minako Fujio
討論者: Kenji Sato
Ergodically Chaotic Growth in the Matsuyama Model
報告者: Makoto Yano, Kenji Sato* and Yuichi Furukawa
討論者: Daishoku Kanehara

セッション (79) Growth and International Trade

企画: 矢野誠 / 座長: Yan Ma

Learning by Doing and Fragmentation
報告者: Yan Ma* and Eric Bond
討論者: Yunfang Hu
Fiscal Policy and Structural Change in a Growth Economy with Home Production
報告者: Yunfang Hu* and Kazuo Mino
討論者: Katsufumi Fukuda
The Effect of Globalization in a Semi Endogenous Growth Model with Firm Heterogeneity, Endogenous International Spillover, and Trade
報告者: Katsufumi Fukuda
討論者: Yan Ma

セッション (86) Law and Economics on Market Infrastructure

企画: 矢野誠 / 座長: 坂上智哉

Japanese Domestic Airline Network Optimization in Consideration of Transit Passenger Cost
報告者: Tomoya Sakagami and Hiroki Inoue* and Yasuhiko Kato
討論者: Tetsuro Mizoguchi
Expansive Urban Growth Boundary
報告者: Tomoru Hiramatsu
討論者: Hiroki Inoue
Bribery Prevention and Efficiency Wage
報告者: Tetsuro Mizoguchi
討論者: Tomoru Hiramatsu

セッション (93) Macroeconomics of Technology and Human Capital

企画: 矢野誠 / 座長: 出井文男

‘Anti-trust Policy’ vs ‘Industrial Policy’
報告者: Fumio Dei*, Takakazu Honryo and Makoto Yano
討論者: Yuichi Furukawa
Perpetual Leapfrogging in International Competition
報告者: Yuichi Furukawa
討論者: Taiyo Yoshimi
Macroeconomic Dynamics in a Model with Heterogeneous Wage Contracts
報告者: Taiyo Yoshimi* and Muneya Matsui
討論者: Yuichi Furukawa

セッション (122) Employment and Income Inequality

企画: 矢野誠 / 座長: 黒川義教

Task Variety and Skill Flexibility: A Simple Unified Theory of Between- and Within-group Inequality
報告者: Yoshinori Kurokawa* and Manoj Atolia
討論者: Hiroaki Miyamoto
Comparative Advantage on Job Selection, Human Capital Accumulation and Persistent Income Inequality
報告者: Yasunobu Tomoda and Koichiro Sano
討論者: Miki Matsuo
Growth and Non-Regular Employment
報告者: Hiroaki Miyamoto
討論者: Yasunobu Tomoda

2013-03-17

セッション (132) International Trade and Development

企画: 矢野誠 / 座長: 大川昌幸

Partner Choice and Technology Transfer In International Joint Ventures under Ownership Share Regulation
報告者: Masayuki Okawa
討論者: Hiroshi Ohta
Macroeconomic Dynamics of Human Development and the Creation of a Market Economy: Indeterminacy and Bifucation Due to Productive Consumption Externality
報告者: Ichiroh Daitoh
討論者: Seiichi Katayama
Carbon Taxes in a Trading World
報告者: Seiichi Katayama, Ngo Van Long and Hiroshi Ohta*
討論者: Ichiro Daitoh


WEAI 87th Annual Conference オーガナイズドセッションの企画

2012年6月29日から7月3日にかけてWestern Economic Association International (WEAI) の第87会年次大会がサンフランシスコで開催されました。今年は,数千人規模の参加者が集い,約350の個別セッションで1000を超える研究報告が行われました。

慶応・京大GCOE・特別推進研究の共同研究グループ(以下,本研究グループ)からも3つのオーガナイズドセッションを企画,メンバー・研究協力者・共著者を含め9名が参加・報告を行いました。ここで企画セッションの紹介をさせていただきます。

本研究グループでは市場の質に関する理論研究および実証研究,危機のメカニズムを解明する上での基礎的なツールとなる動学的経済理論についての研究を行なってきました。87th WEAI Annual Conference の企画セッションでは,市場の質に関する応用理論研究が6件,基礎理論研究が2件,産業理論・実証の複合領域で1件の報告が行われました。

Market Quality and Market Organization (2012/06/30)

  • 細田衛士 “Doubly Biased Information in Transaction of Waste”
  • 小松原崇史 “Price Competition or Tacit Collusion”
  • 天龍洋平 “The Role of Informal Sector under Insecure Property Rights Game”

Dynamic Issues on Market Quality (2012/07/02)

  • 出井文男 “Discrete Demand Shift Dumping”
  • 太田塁 “Law of Rising Price in an Imperfectly Competitive Declining Industry “
  • 古川雄一 “Knowledge Spillover and Perpetual Leapfrogging in International Competition”

Dynamic Equilibrium Theory (2012/07/02)

  • 近藤豊将 “Short- and Long-term Effects of Economic Growth on the Public Debt Dynamics”
  • 藤生源子 “Discounted Optimal Growth in the Two-Sector Leontief-Shinkai Model”
  • 佐藤健治 “An iteratively Expansive Unimodal Map Is Strong Ergodic Chaos”
registration Dei Furukawa Fujio
 

WEAI は Annual Conferenceをアメリカ西海岸で年に1回,Pacific Rim Conference を2年に1回,アジア・オーストラリアで開催しています。来年3月に行われるWEAI 10th Biennial Pacific Rim Conferenceは,慶応・京大GCOEがホストし,慶応義塾大学で開催されます。本プロジェクトも協力予定です。詳細は学会ホームページをご覧ください。


出井文男、佐藤健治:Workshop on Trade, Macroeconomic Dynamics and Political Economyにて講演

2012年4月27日にWorkshop on Trade, Macroeconomic Dynamics and Political EconomyCity University of Hong Kongで開催されます。

Program

本プロジェクトのメンバーである出井文男、研究協力者の佐藤健治が参加し、経済危機と社会インフラの複雑系分析に関する研究ついて講演いたします。


以下 Kenji Sato による追記(2012-05-01)

4月27日に行われたワークショップでは8件の研究報告に加えロナルド・ジョーンズ先生の基調講演が行われ,国際貿易からマクロ経済学,政治経済学に関する視野の広い理論研究会になりました.中国・香港における経済学研究のレベルは非常に高く,大いに刺激を受けました.

Prof Dei chairs a session Prof Dei's presentation Speakers

市場の質の経済学に関する国際学会を開催しました

11月18日と11月20日の3日間にわたり,中京大学経済研究所との共催で,名古屋都市センターにおいて市場の質の経済学に関する国際コンファレンスが開催されました.Ronald W.Jones先生やWilfred J. Ethier先生といった国際的にも著名な先生方をお招きしてご講演いただきました.



The Chukyo-Kyoto International Conference on International Trade and Macroeconomic Dynamics

2011/12/1

日時:
平成23年11月18日(金)~20日(日)
場所:
名古屋都市センター
プログラム:
The Cukyo-Kyoto International Conference

 

 

なお,このコンファレンスは本研究プロジェクトならびにグローバルCOEプログラム『市場の高質化と市場インフラの総合的設計』 の共催により開催されました.


コンファレンスの様子(by sproffice)

Prof Jones Prof Ethier Conference Conference